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決戦 銀次郎 vs. 太郎

by yomitaro0422
on 2006年10月19日
in 030-060:日常のこと

玄米食にも飽きたので、きのうから白米にした。おかずは分厚く切って焼いたベーコン。
午前中はちょっとした家事を片付けている間に11時になってしまった。店に行く前に、まず、息子Nの誕生日が近いのでプレゼント選び。昼飯に花月ラーメンに入った。
花月では「ニンニクげんこつラーメン」が定番である。ラーメン屋では、一番シンプルな「ラーメン」か、その店の定番を頼むことにしている。結局それが一番お得で美味いからだ。
だが、ラーメン花月はいつも「期間限定の特別メニューを」を用意して僕を誘惑する。ノボリに写真が出ていたりして、どんな美味しいさなのかとか、レシピ開発の苦労話とか、もうすぐ提供終了とか言って、食べなきゃ損な気分にさせるのだ。
しかし、そうして選んだ新作ラーメンに裏切られ続けてきたのも事実だ。やはり、一時的にしか通用しないメニューが、ずっと売れ続けている定番に勝てるはずがないのである。3回か4回に一度、食べといてよかったと思う程度だ。映画の予告編や、友達の彼女に関する噂よりはちょっと信用性が高いか。
本日の特別メニューは「太郎」ラーメン。よくわからないが、「太麺ガッツリ系」なのだ。「ニンげん」にするか「太郎」にするか、食券の販売機の前で3分間迷った末、どうしても自分では決断できないので、隣にいた店長Sに相談した。Sは自分は「ニンげん」の派生種「にんにくバリ辛」にするという。
ならば、Sのを少し分けてもらって、自分は「太郎」にすればよいと思ったが、一瞬の後、「ニンげん」とその派生種「バリ辛」を食べ較べる魅力に気がついた。To be or not to be: that is the question.
わたしのあまりの決断の遅さに焦れたSは、「じゃあ、わたしが太郎に決めてあげる」と、券売機のボタンを押した。
しかし、ああ、なんというハムレットだろう。どちらを選択することも私に許さなかった躊躇いの悪魔が店長Sに感染して、彼女の無意識に影響をあたえたのか。目前に迫った食事への期待の興奮した私は、受け取った食券を確認することもなく、カウンターの仕切りにのせた。
自分のしでかしたあやまちに、すぐに気づけばまだよかった。食券を受け取った厨房の主は、注文の読みあげををしたはずだ。だが、運命のいたずらは、私にその声を聞かせなかった。ただ「太郎」ラーメンへの期待と妄想だけが私の内面を支配していた。
しかし、隣の席の若い男の元に出された「太郎」ラーメンと、3分後に私の前に出されたそれとは似ても似つかなかった。
そのときに至って、初めて私は自分の注文したものが「銀次郎豚ラーメン」であることに気づいたのである。それはそれで不味くはなかった。煮干と思われる魚系のダシととんこつのあわせスープである。おそらく、このスープの名称が「銀次郎」なのだろう。その上に豚の甘辛く煮たものが乗っている。しかし、「銀次郎豚ラーメン」とは、ひどいネーミングではないか。
隣に座った店長Sは「すまぬ、間違えた。ごめーん」と2度あやまってくれた。気持ちよく分けてくれた「にんにくバリ辛」ラーメンを食べながら、しばし思案する。明日にでもまた来て、太郎に挑戦すべきかどうかを。
しかし、私は前々日にもラーメン「武蔵屋」に行っている。「ラーメンは週に一度」という自分に課した禁を、すでに犯しているのだ。これでさらに太郎を食べれば、完全にカロリーオーバーとなり、他のところでいくらけずっても、取り返すことはできないだろう。それでも、一度火のついた食欲プラス好奇心の複合体に逆らうことができるだろうか。
どうする、俺。
mottenohoka1019.jpg
というわけで、午後は店長Sが文庫を大量に車に積み込む。もちろん、市場に出すためだ。普段であれば、一度は店でお客さんの前に出してから、どうしても売れないものや、同じ本が重なってしまうものなどを出品するのだが、年度末の今は、未整理のまま手付かずになっていたものを思い切って出品する。いわゆるウブくちである。僕はケチなので、いきなり市場とはもったいないと思ってしまうのだが、処理能力を超えているのだから仕方ない。目をつぶって、さよならだ。
夕飯はなすより他の野菜のほうが多いマーボ茄子。しゃぶしゃぶ肉の塩焼き。菊の花のおひたし。普通は「もって菊」という黄色い花で作るのだが、今日は山形から送ってきた「もってのほか」。紫色の美しいおひたしである。

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