数年前に大きな病気をしたので、今でも半年に一回の検査が欠かせない。体調に変化がないから特に心配ではないのだが、検査が近づくとやはり緊張する。今朝は採血するだけだが、病院に行って調べられると、もう病気になったような気がするのはなぜだろう。「家庭の医学」を読むと、どの症状も自分に当てはまるように思うあれと同じだ。
まだ、きのう宅買で積んだ本がそのまま載っている車で病院に行ったので、帰りに店に寄って降ろす。通常は店で売場に出す文学の全集などは、いきなり市場に出すように仕分け。あれは資料会、これは明古。改装が近いので、とにかく本を減らしておかなければならないのだ。
午後から「日本の古本屋」http://www.kosho.or.jp/ の会議で神田へ。Eコマースサイトとしての「日本の古本屋」はどうあるべきかという議論で、事業部員以外の幾人かの人の話を聞く。とくに「かげろう文庫」さんのお話に感銘を受けた。多くの人のボランティア的努力のおかげで海外のレファレンス情報にも容易にたどり着くことができるようになった。我われも全ての情報を公開するべきだ、とここと。僕らが漠然と感じていたことを鋭い言葉で指摘してくれる。同時に、日頃の商売の姿勢を考え直させられた。
僕らは大量の本を扱うことで、一冊一冊の本に対してぞんざいになっているし、お客さんを甘やかすことで自分もお客さんに甘えている。一冊の本を挟んで真剣勝負をするようなかげろう文庫さんはかっこいい。競争の激しい神保町界隈でお店をするには、そうでなければ生き残れないのだろう。
会議を終えて、会館内のよみた屋ロッカーに行くと、中央市会の経営員をしている息子一号がいた。今日は早めに市場が終わったらしい。名古屋は大市をしているし、毎月第一月曜は大阪陣も来ない。地方の買い手が少ない事が予想されて、出品が鈍ったのだろう。
中央市の夜、息子一号はいつも飲みに行って帰らないので、女房殿、息子二号と三人で夕食。ひな祭りなので蛤のお吸い物と手巻き寿司。きのう見逃した大河ドラマを録画で見る。あすは火曜日。ヨガの眠りにつこう。